時間を押し広げているもの
ボランティア3日目が終わった。
子供達はいつもパワフルだ。
だんだん打ち解けてきている感じがする。
“Sir”と呼ばれるのは、なんだか変な気持ちがするけど、それでも距離は縮まっている。
今日はネパール語を教えてもらった。
これから自分で学んで行こうと思う。
また、今日は子供達のサポートに加え、6週間の間で成し遂げるべき新たなタスクを得た。
1190USDのファンドレイジングだ。
数値目標がはっきりしている。
険しい目標がある。
これこそ挑戦だと、ワクワクした。
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残りは39日
数を書いてみると、あっという間だなと感じる。
ただ、今日改めて思う
ネパールでの1日は長い
7時に起きて、22時には寝るという規則正しさの鑑のような生活を送っている今。
時間の流れはとてもゆったりとしている。
まるで誰かが時計の針にしがみついているかのように。
日本での生活は、なんであんなにもあっという間なのだろう。
気がついたら1日が終わり、振り返ればするはずだったことは終わっておらず、その繰り返しで1週間だって、1ヶ月だって、とうに過ぎ去っている。
何だろう、ネパールでの生活は、なかなか進んでくれはしない。
"時間の流れが遅い"
というよりは、
"ひと時ひと時が悉く長い"
と言ったほうが的を射ているかもしれない。
時というものを、押し広げている何者かがいる。
だからこそ、どこか孤独を感じてしまう。
ひとりでいる時、ふと思う。
日本での生活への郷愁
浮かんでは払いのけようとするこの気持ちは、きっと最後まで僕の背中を引っ張り続けるのだろう。
振り払えはしない。きっと。
でもそれこそが、僕のこのネパールでの生活を、挑戦を彩る大切なアクセサリーであることに疑いはない。
いつかこの気持ちが、背中を押してくれる時が来るはず。