今日、遂にネパールから持って帰ってきた手紙を届けてきた。

 

届けるだけじゃなくて、授業という形で。

 

当時小学生だった彼らは、中学生になっていた。

 

5年の歳月

 

これに関しては明日にでもちゃんと整理してから報告します。

 

今日はとにかく、自分が何を感じたのかということについて書き留めたい。

 

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1年半前、ネパールの孤児院にボランティアをしに行って、

その時ネパールの孤児院で偶然見つけた日本の小学校から手紙

何かの縁が繋がりに繋がって、当時手紙を出した子供たちが在籍する中学校の先生とつながった

ネパールの子供たちに手紙を書いてもらった僕は、その返信を今日ようやく届けることができた

 

 

届けるだけじゃなくて、授業の時間を一コマいただいて、

ネパールへの手紙が繋いだ奇跡や、

僕がボランティアを通して感じたことについて話させてもらった。

 

 

中学生の彼ら彼女らに話した言葉を今一度自分にも問いたい。

 

今、自分は何を感じているか。

これをやってみてどうだったのか。

 

 

まず一つには、思い描いていたような感情とは違った感情が胸を占めていること。

 

 

もっと、感傷的な気持ちになると思っていた。

実際前日には、高揚感とともに、

あの頃のことを思い出して、ようやく届けられることに感動を覚えた。

 

 

しかし、

話してみた今、終えた今

あまり大きな感情の揺れ動きがない。

 

終わったのだという解放感が大きくあるわけでもない。

 

 

ただしみじみと終わったのだという事実を受け止めている。

 

 

僕がこの授業をやるに当たって伝えたかったのは、

彼らが何の因果か出した手紙が、遠く離れた名前も知らない子供たちを勇気付けていたこと.

その手紙に出会った僕が、その手紙を通して子供たちの心に触れ、色々な人と出会い、何だかとても楽しんでいること.

 

何か動いてみることで繋がる縁があるのだということ

即ち君たちの一歩には大きな可能性があるのだということ。

 

 

それがひとつ。

 

 

そしてもうひとつには、自分の行動が自分にとってどんな意味を持っているのかを

自分で知ることの大切さ。

 

ひとつの行動を

更に自分の為になる次の行動に繋げるために

自分の経験を自分のものにすること。

 

 

 

 

 

今日、こうして授業を終えるに至るまで

色々な人の助けを借りた

 

それこそ繋がり連鎖した縁の中で

様々な人に支えてもらい期待してもらった

 

そんな期待に応えることができたのだろうか。

 

彼らを裏切ってしまったのではないか

その想いが何より恐ろしい。

 

 

もしそうであるのなら。

 

 

今の自分に渦巻いているもの、

それは、

"わからない" という思い

 

全力で話をした

それが果たして伝わったのか

 

今日の僕の話が

彼らがこれから歩んでいく人生を

少しでも後押しできるものであったのだろうか

 

 

自分の行動が生み出したものの大きさや

自分という存在が持っている可能性を

少しでも感じてもらうことができただろうか

 

 

わからない

 

全く

 

 

 

きっと今すぐの結果を求めてはいけないのだろう

今この瞬間から人の人生を変えていこうとしたわけではないし

それは求めているものではない

 

 

ただ、彼らがこれから生きていく中で

何かを選ぶという時に

あんなことがあったなって

ふと頭に浮かんで

その決断を後押しできたなら

僕が話した意義があったのだろうと思う

 

 

 

 

分からなくて

わからなさすぎて

怖いし

終わったのに不安だ

 

 

 

それでも

5年前、手紙を書いた瞬間を覚えていると言い

その返信を受け取って

顔を綻ばせて嬉しさを露わにしてくれる子がいた。

この子のこれからの人生において

この手紙がとても大きく前向きな意味を持つのだろうなと確信したから

それにとても救われた気がした。

 

やって良かったと思った。

 

言葉とか飾りじゃない

 

手紙が繋いだ笑顔と笑顔

手紙が広げる世界と世界

 

自分がこうなって欲しいなって

漠然と描いていた像があった

それと少しギャップを感じずにはいられないから

モヤモヤするのだろう

 

でもそれは

とても自分勝手だ

自分の為に活動しているはずじゃあないのに。

 

僕が選びたくなかったボランティア像と同じだ。

 

 

 

これは世界中で僕にしかできなかったこと

それによりひとかけらでも増やせた喜びがあったなら

僕はそれに感謝して

幕を閉じるべきだろうと思う。

 

 

 

End.